BL漫画家の婚活の話を読んだ。
31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる (ウィングス・コミックス)
- 作者: 御手洗直子
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2013/08/01
- メディア: Kindle版
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amazonUnlimitedで高評価だったし、婚活って具体的にどういうことをやるのか興味があったので、読んでみました。
この漫画は非常にわかりやすくて的確で面白かったです。
まずは彼氏と別れるシーンから。読んでいると、なんとなく別れる雰囲気はあったみたいで、別れるときはあっさりと別れてますね。まあ、ある日突然気持ちが冷めるんじゃなくて、日々の積み重ねでそうなっていくものだと思うので、きっかけがあれば別れちゃうんでしょうね。
その次に作者の取った行動がネット婚活というものでした。面白いですね~。ちょっと妖しい雰囲気がするのですが、やっぱりその辺怪しさもありながら作者はうまく渡って行っているように思います。そこはある程度経験(年期)がないと、渡っていけないかも。
プロフィールに載せる写真の盛り方とか笑ってしまった。フォトショで加工するとか、大いにありありですよね。プリクラの写真を出す人もあるらしい。
そのほかに出している条件がシビアで、年収とか容姿とか、自分のこと棚に上げて条件が厳しかったり・・・・。
そしておどろいたのが、プロフィールを出したとたん、300通のメールが来たことwwwすごいですね。300通のメールに返信するだけでも大変で、そこから自分に合いそうな人を分けていくのも大変そう・・・。そしてそうやっていると気がつかなかった自分の好みの傾向もわかったという・・・。
あとは年収1000万以上の人には変わった人が多いとか、そういうのも頷けました。
結局作者はいい人を見つけるのですが、そこに至るまでにいろんな手間暇、苦労があって大変そうでしたけど、結婚生活は幸せそうでしたね~
結局誰でも結婚できていた、高度経済成長期のライフモデルは崩壊し、自分自身で自分の人生を切り開いていかなければならない時代になったわけですね。女性も従来からあった男性に経済力を求める価値観を払拭して、自分はどう生きてどこでパートナーを見つけてどう人生を設計していくのか、モデルのようなもの、テンプレートのようなものを参考にしないでやっていかなければいけないと思いました。
この作者は老後の自分の人生を想像すると家族がいないということにどうしようもない不安を感じて婚活を始めたわけですが、家族という概念自体も揺らいでいて、血縁だけが家族ではなくなってきてますね。
これだけ情報化が進み、価値観の変化も早い時代なので、周囲の価値観の押しつけに流されるのではなく、やはり自分で考えて自分で行動して自分で人生の舵取りをしないといけないと思いました。
そういう意味では女性も結婚よりも前に出産があっても良いんじゃないかと思いますね。概して男性の方が結婚に踏み切るのは遅いし、それを待っていたら出産できる年齢を逃してしまう。出産したいときにできるといいな、と思います。
そういうのも、女性自身に経済力がないとかなわないんで、女性の地位が先進国の中で低い日本は厳しいかもしれませんが、なおさら日本の女性は自覚してほしいものです。