女帝日記

ワーキングウーマンの日常。コスメ。美容。エアロビクス。筋トレ。体調管理。

大河ドラマの話

 毎週大河ドラマを見ている(=正確には録画して暇のあるときに見ている)のですが、ツイッターには歴史の史実と違うとか、ファンタジー江姫とかちょっとした批判があるようです。

 んーーー テレビって、マスメディアのフィルターを通ってきてるから、所詮作り事でしょ? 今問題になっているNHK無縁社会」のネットユーザーの取り上げ方にしろ、ニュース一つとっても偏ってないものはなく・・・。ましてドラマなら、虚構ばりばりなんだしね~

 と思って、歴史上の人物がどのように描かれているのか。多少ご都合主義でもいいじゃないですか、楽しんでみていますよ。

 で、私の興味は、もっぱら豊川悦治演じる織田信長だったのですが・・・

  本能寺の変で信長がお亡くなりになったあと、つまんないなーと思っていたら・・・・明智光秀役の市村正親がものすごいうまいのなんの。

 ちょくちょくでているときは、誠実に心から仕えながらも、信長とそりが合わず、怒りを買い、信長の叱責に耐え、恨みを募らせる・・・という役柄だったのですが、そのときもそのときで、目の動かし方が抜群にうまかったんですけど、信長を討つときの何かにとりつかれたような、雰囲気に流されたような感じや、次々に周囲の賛同が得られなくて孤立し、敗色が濃くなってくるところでの落胆に耐える様子や、平凡な才能しかないのに、流されてここまできてしまった凡庸な人間の悲劇、その中でも凡庸ながら最後は誠意を尽くそうとする一途さとか・・・・。

 人間くささ、満載でした。信長のようなスーパースターのような存在、カリスマ性、抜群の指導力と対比的でした。普通のただ誠実で不器用な人間がそこにいて・・・市村さんの抑制のきいた、内面から光秀の苦悩がにじみ出るような演技に唸らされました。「う~~ん。うまい!」

 こんな地味な役をじわりとできるというのは中々大変なことだし、普通主人公の側からいうと、敵役になるはずのところを、敵味方の二元的に浅く描くのではなく、こういう人間くさい光秀を描こうとした脚本家もいいじゃありませんか。

 市村さん、良い役貰ったなあ~と思いました。

 ともあれ、大河ドラマはそういう風に虚構性を楽しんでいます。所詮娯楽ですしね。